コンテンツ部 素材・SSD運用ルール共有

コンテンツ部で素材の所在を明確にし、紛失・重複・属人化を防ぐための運用ルールまとめです。
ポイントは、案件ごとのセット管理2か所への同時コピーポータルでの見える化です。

目次

1. 基本方針

コンテンツ部の素材管理は、案件ごとに「編集用SSD+バックアップ用HDD」を1セットとして管理します。目的は、素材が「どこかにあるはず」という状態をなくし、どの案件の素材がどの媒体に入っているかを明確にすることです。

避けたい状態 SDカードにしかない/SSDにしかない/個人SSDにだけある/空いている媒体へ都度入れて所在が分からない/1案件の素材が複数SSDに分散している
目指す状態 1案件ごとにセットで追える/編集用SSDとバックアップHDDの両方に素材がある/誰が見ても「この案件はどのセットか」が分かる

2. セット管理の考え方

1案件につき、原則として 編集用SSD+バックアップ用HDD を1セットにします。各セットのSSDとHDDには、原則として同じ内容を入れます。

図解:セット構成

Aセット
SSD A

HDD A
Bセット
SSD B

HDD B
Cセット
SSD C

HDD C
Dセット
SSD D

HDD D
Eセット
SSD E

HDD E
Fセット
SSD F

HDD F

3. 素材コピーの基本ルール

ロケ後のSDカード素材は、宮村作成のコピーツールを使って、編集用SSDとバックアップ用HDDへ同時にコピーします。コピーと同時に、どの案件で、どのSDカードから、どのSSD/HDDへコピーしたかの履歴を残します。

図解:コピーの基本形

入力元
SDカード
同時にコピー
コピー先①
編集用SSD
コピー先②
バックアップ用HDD
あわせて実施すること コピーツールが、2か所への同時コピーとあわせて履歴を残し、使用セットも追える状態にします。

4. 容量の考え方

セット容量は、2TBセットと1TBセットを数組作る方向です。すべて同じ容量に揃える必要はありません。

案件規模使用イメージ
大きめ案件2TBセット
くらしちゃん系など素材量が多い案件2TBセット優先
小規模案件1TBセット
素材量が少ない案件1TBセットでも対応可能
重要ポイント 大事なのは容量を大きくしすぎることではなく、1案件を1セットで管理できることです。

5. セット数の考え方

当初は、A〜Fの6セット程度から運用を始める想定です。その後、案件数や素材量、納品後バッファの運用状況を見ながら、必要に応じて増設します。

まずは6セット A〜Fで開始 不足したら増設
6セットから始める理由 複数案件の同時進行、ロケ済み・編集待ち案件、納品後バッファ、長期案件占有などを考えると、余裕を見た運用が必要です。

6. ロケ・ディレクター個人用汎用SSD

案件ごとの編集用SSDとは別に、ロケ・ディレクター個人用の汎用SSDを用意します。まずは、仲田・鍬田用として2個を想定します。

用途
ロケ現場への持ち出し/ディレクターが一時的に素材を持ち歩く/編集用セットへ移す前の一時受け渡し
注意
汎用SSDはあくまで一時利用です。長期保存先にはせず、最終的には案件ごとのセットに移して管理します。

7. ポータル・請求対応表で所在管理する

物理的なSSD/HDD管理だけではなく、ポータルまたは請求対応表で「どの案件がどのセットに入っているか」を見える化します。

ここで大事なこと 「この案件は何セットに入っているか」が一覧で分かること。これにより、素材探索・空き状況確認・納品後の再利用判断がしやすくなります。

8. 納品後バッファを前提にしたセット運用

納品後すぐに素材を消すと危ないため、一定期間のバッファを持たせます。セットは「終わったらすぐ消す」のではなく、次の空きセットを使いながら、古い案件を少し残す運用にします。

進行中
納品後バッファ
空き
再利用

図解:6セットのローテーション例

① まずA〜Cを使用

A
A案件
進行中
B
B案件
進行中
C
C案件
進行中
D
空き
E
空き
F
空き

② A案件が終わっても、Aはすぐ消さない/次はDを使う

A
A案件
納品後バッファ
B
B案件
進行中
C
C案件
進行中
D
D案件
進行中
E
空き
F
空き

③ E、Fも順に使う

A
A案件
バッファ
B
B案件
進行中
C
C案件
進行中
D
D案件
進行中
E
E案件
進行中
F
F案件
進行中

④ 次に必要になったら、最も古いAを消して再利用

A
古いAを消して
新規案件へ再利用
B
必要に応じて
継続
C
必要に応じて
継続
D
必要に応じて
継続
E
必要に応じて
継続
F
必要に応じて
継続
ローテーションの考え方 A → B → C → D → E → F → Aに戻る
納品直後の素材を一定期間残しながら、新規案件にも対応します。

9. 納品後の素材保管とアーカイブ

納品後は、完成品データはアーカイブ保存します。一方で、撮影素材・編集素材は必要に応じて保存します。

完成品データ

アーカイブ保存する

素材データ

必要に応じて保存する(標準では長期保管を約束しない)
クライアントへの基本ルール 基本的にはクライアントには 「素材は残さない」 前提で説明します。

クライアントから素材保管を要請された場合

単に「残しておきます」で済ませず、以下を事前に決めます。

要点 保管を要請された場合は、厳格さ・責任・費用負担を決めたうえで対応します。

10. 運用イメージ

図解:運用の流れ

1
ロケ終了
SDカード素材を持ち帰る
2
案件に対応するセットを決める
A〜Fのどのセットを使うか決定
3
コピーツールで処理
SDカードからSSD・HDDへ同時コピー
あわせて履歴と使用セットを記録
4
編集作業
案件セットを使って編集
5
納品後処理
完成品はアーカイブ、素材は一定期間バッファ保持後に再利用判断

11. 共有したい重要ルールまとめ

1
1案件1セットが原則。 複数SSDへの分散は避ける。
2
編集用SSD+バックアップ用HDD をセットで管理する。
3
ロケ後の素材は、宮村作成コピーツールで2か所へ同時コピー+履歴記録を行う。
4
当初は A〜Fの6セット で運用し、不足すれば増設する。
5
容量は 2TBセット・1TBセットを併用 し、案件規模に応じて使い分ける。
6
仲田・鍬田用の汎用SSDを2個 用意し、一時利用に使う。
7
案件とセットの対応は、ポータル/請求対応表で見える化する。
8
納品後すぐに消さず、バッファ期間を持ってローテーション運用する。
9
納品後は、完成品データはアーカイブ保存、素材は必要に応じて保存する。
10
クライアントには原則として「素材は残さない」前提で説明し、保管要請があれば責任・厳格さ・費用負担を別途決める。