コンテンツ部 素材・SSD運用ルール共有
コンテンツ部で素材の所在を明確にし、紛失・重複・属人化を防ぐための運用ルールまとめです。
ポイントは、案件ごとのセット管理、2か所への同時コピー、ポータルでの見える化です。
目次
- 1. 基本方針
- 2. セット管理の考え方
- 3. 素材コピーの基本ルール
- 4. 容量の考え方
- 5. セット数の考え方
- 6. ロケ・ディレクター個人用汎用SSD
- 7. ポータル・請求対応表での所在管理
- 8. 納品後バッファを前提にしたセット運用
- 9. 納品後の素材保管とアーカイブ
- 10. 運用イメージ
- 11. 共有したい重要ルールまとめ
1. 基本方針
コンテンツ部の素材管理は、案件ごとに「編集用SSD+バックアップ用HDD」を1セットとして管理します。目的は、素材が「どこかにあるはず」という状態をなくし、どの案件の素材がどの媒体に入っているかを明確にすることです。
避けたい状態
SDカードにしかない/SSDにしかない/個人SSDにだけある/空いている媒体へ都度入れて所在が分からない/1案件の素材が複数SSDに分散している
目指す状態
1案件ごとにセットで追える/編集用SSDとバックアップHDDの両方に素材がある/誰が見ても「この案件はどのセットか」が分かる
2. セット管理の考え方
1案件につき、原則として 編集用SSD+バックアップ用HDD を1セットにします。各セットのSSDとHDDには、原則として同じ内容を入れます。
図解:セット構成
3. 素材コピーの基本ルール
ロケ後のSDカード素材は、宮村作成のコピーツールを使って、編集用SSDとバックアップ用HDDへ同時にコピーします。コピーと同時に、どの案件で、どのSDカードから、どのSSD/HDDへコピーしたかの履歴を残します。
図解:コピーの基本形
同時にコピー
コピー先①
編集用SSD
コピー先②
バックアップ用HDD
あわせて実施すること
コピーツールが、2か所への同時コピーとあわせて履歴を残し、使用セットも追える状態にします。
4. 容量の考え方
セット容量は、2TBセットと1TBセットを数組作る方向です。すべて同じ容量に揃える必要はありません。
| 案件規模 | 使用イメージ |
| 大きめ案件 | 2TBセット |
| くらしちゃん系など素材量が多い案件 | 2TBセット優先 |
| 小規模案件 | 1TBセット |
| 素材量が少ない案件 | 1TBセットでも対応可能 |
重要ポイント
大事なのは容量を大きくしすぎることではなく、1案件を1セットで管理できることです。
5. セット数の考え方
当初は、A〜Fの6セット程度から運用を始める想定です。その後、案件数や素材量、納品後バッファの運用状況を見ながら、必要に応じて増設します。
まずは6セット
A〜Fで開始
不足したら増設
6セットから始める理由
複数案件の同時進行、ロケ済み・編集待ち案件、納品後バッファ、長期案件占有などを考えると、余裕を見た運用が必要です。
6. ロケ・ディレクター個人用汎用SSD
案件ごとの編集用SSDとは別に、ロケ・ディレクター個人用の汎用SSDを用意します。まずは、仲田・鍬田用として2個を想定します。
用途
ロケ現場への持ち出し/ディレクターが一時的に素材を持ち歩く/編集用セットへ移す前の一時受け渡し
注意
汎用SSDはあくまで一時利用です。長期保存先にはせず、最終的には案件ごとのセットに移して管理します。
7. ポータル・請求対応表で所在管理する
物理的なSSD/HDD管理だけではなく、ポータルまたは請求対応表で「どの案件がどのセットに入っているか」を見える化します。
ここで大事なこと
「この案件は何セットに入っているか」が一覧で分かること。これにより、素材探索・空き状況確認・納品後の再利用判断がしやすくなります。
8. 納品後バッファを前提にしたセット運用
納品後すぐに素材を消すと危ないため、一定期間のバッファを持たせます。セットは「終わったらすぐ消す」のではなく、次の空きセットを使いながら、古い案件を少し残す運用にします。
図解:6セットのローテーション例
↓
② A案件が終わっても、Aはすぐ消さない/次はDを使う
↓
↓
ローテーションの考え方
A → B → C → D → E → F → Aに戻る
納品直後の素材を一定期間残しながら、新規案件にも対応します。
9. 納品後の素材保管とアーカイブ
納品後は、完成品データはアーカイブ保存します。一方で、撮影素材・編集素材は必要に応じて保存します。
完成品データ
アーカイブ保存する
素材データ
必要に応じて保存する(標準では長期保管を約束しない)
クライアントへの基本ルール
基本的にはクライアントには 「素材は残さない」 前提で説明します。
クライアントから素材保管を要請された場合
単に「残しておきます」で済ませず、以下を事前に決めます。
- どの素材を残すのか
- どの期間残すのか
- どの程度厳格に保管するのか
- 故障・消失時の責任範囲
- バックアップの数
- クラウド保管の有無
- 費用負担をどうするのか
要点
保管を要請された場合は、厳格さ・責任・費用負担を決めたうえで対応します。
10. 運用イメージ
図解:運用の流れ
→
2
案件に対応するセットを決めるA〜Fのどのセットを使うか決定
→
3
コピーツールで処理SDカードからSSD・HDDへ同時コピー
あわせて履歴と使用セットを記録
→
→
5
納品後処理完成品はアーカイブ、素材は一定期間バッファ保持後に再利用判断
11. 共有したい重要ルールまとめ
1
1案件1セットが原則。 複数SSDへの分散は避ける。
2
編集用SSD+バックアップ用HDD をセットで管理する。
3
ロケ後の素材は、宮村作成コピーツールで2か所へ同時コピー+履歴記録を行う。
4
当初は A〜Fの6セット で運用し、不足すれば増設する。
5
容量は 2TBセット・1TBセットを併用 し、案件規模に応じて使い分ける。
6
仲田・鍬田用の汎用SSDを2個 用意し、一時利用に使う。
7
案件とセットの対応は、ポータル/請求対応表で見える化する。
8
納品後すぐに消さず、バッファ期間を持ってローテーション運用する。
9
納品後は、完成品データはアーカイブ保存、素材は必要に応じて保存する。
10
クライアントには原則として「素材は残さない」前提で説明し、保管要請があれば責任・厳格さ・費用負担を別途決める。